2009年07月01日

「スマイル」最終回(む)

死刑執行日の朝、花(新垣結衣)に宛てた手紙にそっと豚の折り紙を添えるビト(松本潤)。やがて看守達の足音が近づき、そして彼らに連れられたビトは廊下の先の扉へ消えていった。拘置所の運動場の片隅に1輪だけ花を咲かせた白いコスモスが映し出される。次の場面。ビトが歩いていった廊下を別の看守がバタバタと駆けていく…。法務大臣からの執行中止の連絡だった。
ギリギリのタイミングで、林(小栗旬)の父親(竜雷太)が、ビトの冤罪の証言を了解し、全ての結果が変わっていった。大方、予想の範疇だったとは言え、めでたしめでたしなエンディングはやはり嬉しい。

と、喜ぶ一方でふと思ったのは、この結末自体が、果たして降板した脚本家・宅間孝行の考えていた展開だったのだろうか…ということ。自身の劇団の芝居では、結構シビアな結末に打ちひしがれる中から(主人公が死んでしまうパターンもしばしばあり)、一条の光を見出して、希望につなぐという作品が多い。そんな事を踏まえると、或いは主人公・ビトが死んでしまう方向で脚本を考えていたのでは、と、あくまで個人的な憶測だが考えてしまった。少なくとも交代するまでの「これは壮絶な生き様を見せた男の愛と正義の物語だ」というオープニングのナレーションには、そんなニュアンスが感じられなくもない。視聴者の好む結末はともかくとして、やはり一ファンとしては宅間孝行ならではの物語も見てみたかった。

さて、そのテーマの重さや華やかさに欠ける点などで賛否があり、作品としての評価は分かれるところだが、私はこのドラマは考えさせられるテーマをふんだんに盛り込んだ意欲作だと思っている。そして役者では中井貴一!彼のリードが全体を締めていたといってもいいのでは。助演男優賞候補筆頭だ。(むさし)

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2009年06月26日

「スマイル」〜残り2話で脚本家異例の降板

私自身は、その重苦しい設定と展開に、早々とドロップアウトしてしまった「スマイル」。
なので、うんぬんかんぬん言える立場ではないのだが、こんな情報があったので、ご提供。
(個人的には宅間孝行が「つばさ」と「スマイル」のかけもちで脚本の質が落ちちゃったのかな?くらいに思ってしまったが、、、それは、あくまで予断)
ちなみに宅間は「歌姫」「花より男子」などを手がけた売れっ子脚本家であります。

残り2話で脚本家交代! TBS低視聴率ドラマ『スマイル』のドタバタ劇

低視聴率にあえぐ今クールのドラマのなかでも、放送前の期待を大きく裏切り、平均視聴率10%ギリギリの低空飛行を続けているのが、TBS系『スマイル』だ。

 嵐・松本潤、新垣結衣と、本来ならキラキラのラブコメディーが似合いそうなふたりを主演にすえながらも、置かれた設定は「起訴猶予中でありながらも健気に生きるハーフの青年」と「ある事件がきっかけで失語症となった少女」といういきなり重苦しいスタート。さらに、松本演じるビトが働く食品工場が食中毒事件を起こしたうえ社長が自殺、小栗旬演じる昔の悪い仲間が新垣を暴行しようとしたために、松本は小栗を殺してしまい、死刑判決が下る......と、回を追えば追うほど不幸のジェットコースター状態。『スマイル』というタイトルの根拠はどこに? と聞きたくなるような展開なのだ。

「初回から脚本の荒さを指摘する声は多かったです。また、松本も新垣もひたすらかわいそうなだけで、視聴者が溜飲を下げるシーンがまったくない。見ているのがつらくなるドラマですね」(ドラマライター)

 そんな中、初回から脚本を担当していた宅間孝行が、残すところ2話という状態での他の脚本家にバトンタッチするという交代劇が起こった。看板脚本家の交代という異例の事態に「脚本の内容が問題視され、途中降板させられたという見方がもっぱらです」と視聴者の間では騒がれているのだ。

 宅間は、現在、NHK朝ドラ『つばさ』にも出演中の俳優兼脚本家。『タイガー&ドラゴン』(TBS/05年)で長瀬演じるヤクザの兄貴役を演じていた、といえばジャニーズファンには馴染み深いかもしれない。元の脚本家名をサタケミキオといい、彼の執筆による『花より男子』シリーズが大ヒットしたのは周知のとおりだ。俳優名と脚本家名を近作より統一させた矢先の降板劇に周囲もガッカリしている。

「確かに『この時代にこんな暗いドラマを見たくない』と、中途脱落する視聴者も多かったようですね。『松潤のよさが全然出ていない!』と、一部ファンの反発もそうとうなものだったようです。とはいえ、今作は『花男』シリーズのスタッフが集結したうえ、小栗も『なにかのかたちで参加したい』と取り組んだもの。こんな土壇場での脚本家交代がはたして功を奏するのか、はなはだ疑問です」(同前)

 実際、ネットでも「ここまできたなら最後までやらせろ」「今さら巻き返しは無理」といった懐疑的な意見が中心となっている。トカゲの尻尾を切った結果がグダグダの最終回とならなければいいのだが......。
http://news.livedoor.com/article/detail/4212505/
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2009年06月24日

「スマイル」第9〜10話

三島花(新垣結衣)が失声症だという設定から、逆にその「声」はいつ、どんなタイミングで、どういう効果を狙って使われるのだろうと思っていたが、それがあの裁判中の突然の発声だった。もっとも、直後に検事(甲本雅裕)から、彼女の父親の素性を明かされ、パニックを起こした花は再び声を失ってしまうのだが、その演出にはなるほど、と感心。
早川ビト(松本潤)は、再犯であることを主たる理由として死刑判決を下されてしまう。控訴に奔走する一馬(中井貴一)達の思いとは別に、それを受け入れようと決意するビト。次回の予告はかなり「激しい」様子だったが、死刑確定直前のギリギリの逆転判決…のような展開なのかどうか。

それにしても裁判とは難しい。早川ビトについては視聴者である私達は基本的にその人となりを少なからず理解している立場ゆえに、あまりにも一面的で浅い見方をする裁判員達に歯がゆさと恐怖を感じずにはいられず、また、死刑というものがこんなに「安易に」(言葉は適切ではないが)下された展開が衝撃的だった。もっとも被害者側からすれば、まったく違った受け止め方だろうし、ここに演出的な狙いがあるのも重々承知だが。新たにスタートした現実の裁判員制度にも、こういった側面があるとすれば、ひとつの問題提議にもなりうる場面だと感じた。(むさし)

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2009年06月08日

「スマイル」第8話

在日コリアン、裁判員制度。
そして、在日外国人(特に東南アジア系や黒人)に対しての日本人の理解の無さが指摘されている。
どこまでも貪欲な脚本だと思う。
雑多になってしまう可能性も高いが、視聴者がそういった問題について考えさせられるだけでも価値がある。

また、警察の不当な捜査についても描かれている。
少々やりすぎな感じもあるが、最近報道されている「足利事件」の事実もあるし、実際にないことではないのかもしれない。
(緋炎)
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2009年06月07日

「スマイル」第8話(む)

ビト(松本潤)や一馬(中井貴一)らに肩入れをして見ているせいか、何故こうまでも本人達の意思とは反対の、望んでいない方向へ物事が転がり落ちて行ってしまうのだろうと思う。ドラマとわかっていても、そのすれ違いの展開がもどかしく、悔しく、悲しい思いで見入ってしまった第8話だった。
林(小栗旬)を拳銃で殺害してしまったことを自首するつもりでいたビトが、たまたまトイレを借りに立ち寄った旅館で、警官に包囲されてしまう。立て篭もっているつもりも、宿泊客を人質に捕っているつもりもまるでないのに、過去の犯罪歴や外国人という偏見や先入観が引き起こした過度の反応が余計な悲劇を生む。

ところで、このドラマも「裁判員制度」を取り扱うらしい。
ま、旬といえば旬な設定だし、メディアがドラマという形を借りて取り組める市民への新制度の喚起という意味合いもあるのだろうか。それともこれからはやはり「裁判」イコール新制度による表現が増えてくるということなのだろうか。何せ選ばれた裁判員役のキャストが名のある役者ばかり(モロ師岡、櫻井淳子、酒井若菜、忍成修吾、大島蓉子、浅野和之、ついでに裁判官は本田博太郎!)。次週以降で裁判の場面にどの程度時間を割くのかにもよるが、あまり説明的になるとドラマの空気が変わってしまいそうで少々心配だ。

事件後、裁判が始まる直前に一馬がビトに自分の生い立ちを打ち明けるシーン。在日韓国人として生き、また逃げてきたこれまでの人生を、今度こそ受け入れる決意をしたと語る中井貴一の芝居、静かな中にも感動的な力強さがあった。今回はここが一番好きだった。(むさし)

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2009年06月04日

「スマイル」第4〜7話

ビト(松本潤)たちに次々とふりかかるトラブルが描かれているが、少し散漫な印象が大きい。
もっとゆっくりした展開で、じっくり主人公たちの感情の動きを見たいと思ってしまう。
だが、7話になって凄まじい展開になってきた。
こんな報われない展開でも、なかなか上手いキャスティングがあるから見ていられる。
挿入歌である椎名林檎の「ありあまる富」も良い。
使われ方は、「流星の絆」の「ORION」と全く同じだが…。

小栗旬が、「花ざかりの君たちへ」や「花より男子」などの爽やかな感じではなく、舞台で見せるような狂った演技を見せているのにも注目。
(緋炎)
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2009年05月31日

「スマイル」(む)

連ドラでは、今期でいうなら「BOSS」や「MR.BRAIN」「必殺仕事人2009」など、1話ごとにエピソードを切って見せていくタイプと、「スマイル」「白い春」「ぼくの妹」「アイシテル」など、10話(前後)のボリュームを使って徐々にストーリーを進めていくタイプがある。前者が、その都度のゲスト出演者の豪華さなどでインパクトを持たせやすいのに対して、後者が視聴者を引き付け続けるためには絶対的に「脚本」の魅力が重要だ。その点で、この「スマイル」は、徐々にその力を発揮してきているように思う。スタート当初は、現在と過去と行き交う展開、そのまた過去を振り返り、そこで起きた「何か」を、もったいぶったようにしか説明されないモノローグなどの手法が、少々あざといようにも思えたのだが、彼らの身に降りかかってしまった様々なエピソードをドラマを通して知るうちに、すっかり引き込まれてしまったようだ。疑問だった数年後の描写も、それまでの出来事を経て、彼らが未来では「笑顔」になれると言う「希望」の表現なのだと、今ではそんな風にとらえている。

一連の事故米疑惑の解決で、さまざまな不幸を乗り越え明るさを取り戻した町村フーズの面々、ようやく進展したビト(松本潤)と花(新垣結衣)のみずみずしい恋、そんな風にして束の間、訪れた幸せな日の翌日に起こった最大の「悲劇」によって、物語はいよいよクライマックスへ向かう段にきた。これまで演じた役の中でも類を見ないような悪役ぶりが強烈だった小栗旬も非常によかった。最後まで目が離せない。(むさし)

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2009年05月05日

「スマイル」第1〜3話

シリアスな骨太のストーリーに、俳優たちの競演が楽しめそうなドラマだ。
ドラマとして気軽に見るには差別・ドラッグと思い題材ばかりだが、それだけに松本潤のピュアな感じや新垣結衣の明るい笑顔が際立つ。
なかなかドキドキするシーンもあるし、人の温かさやけなげさに感動もできる。
主人公の早川ビト(松本潤)に、自然に視聴者を感情移入させる上手い脚本だと思う。
また、善と悪の描かれ方がかなりはっきりしているのも面白い。
(緋炎)
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2009年04月18日

「スマイル」第1話

マツジュンの涙にやられた…!

金曜夜に観るには少々重い話だなと思ったが、最後にはハマってしまった。
電話の向こうからビトに語りかける社長と奥さんのひと言ひと言が泣けて、またその言葉に縋りつくようなビトの声に泣けた。

ガッキーが超可愛かったー!
“豚が好きー!”というジェスチャーをしているガッキーは、それだけで超キュートだった。
あの笑顔はビトでなくてもやられるよ…(笑)。

各々の過去の因縁など色々と伏線が張り巡らされているようなので、それらはこれから徐々に明らかになっていくのだろう。
現在、そして過去へ遡っているストーリー展開だが、最後には希望ある未来が観られるといいなと思う。(鹿の使番)

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