2009年02月26日

「キイナ -不可能犯罪捜査官-」第1〜5話(仲)

正直なところ、放送前はあまり期待していなかった。
が、見事に期待を裏切られた。
新しいオカルトミステリーの分野を開拓したと言ってもいいだろう。

従来のオカルトものは、オチがトリックだったり原因は謎のまま残されたりしてきた。さんざん手垢がついた感のするドラマしかなかった。
しかしこのドラマはオカルト現象をすべて科学的に立証してしまうというスタンスが斬新だ(個人的には超常現象を否定しているわけではないが)。
しかも実際に起こった怪奇事件をベースに作られているとのこと。なるほど、そういうアプローチもあったのか、と目からうろこである。

また、オカルトミステリーにありがちな陰鬱さは皆無で、むしろコメディー要素を少し織り交ぜている。オカルトものなのに、まったりと観れてしまうのだ。
その大きな要因は主人公・春瀬キイナ役の菅野美穂の演技によるところが大きい。実はキレモノなのに、いつもふわふわしていて甘い物に目がない女性捜査官。
実にかわいいキャラクターが出来上がっている。思考をめぐらせるときに、まるで一休さんのように、指で頭をぐりぐりする様も可愛い。
元カレの科捜研技官・工藤真一郎(塚地武雅)との関係もユーモラスで、いつも二人のシーンでは笑ってしまう。

脚本は、クローズド・ノート(2007年)や働きマン(2007年・日本テレビ)などを手がけた、吉田智子。
彼女の作風には柔らかくて温かい感性を感じる。

最後に忘れてはいけないのが、キイナの上司で警視庁捜査一課係長・雅一馬役の沢村一樹。
「サラリーマンNEO」の「セクスィー部長」が昨年大ブレイクして紅白にまで出てしまった沢村だが、このドラマでは寡黙で目つきの鋭い役を公演している。「セクスィー部長」から180度の大転換だが、非常に渋くてかっこいい係長を演じている。演技の幅が広いことを実感させられた。

このドラマは一話完結なので、途中からでもしっかりと楽しめる。まったりと楽しめるオススメのドラマだ。

(仲村英一郎)
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2009年02月19日

「キイナ〜不可能犯罪捜査官」第2〜4話

ポルターガイスト現象、死んだ筈の男が蘇る、死を予言した占い…と、どこか胡散臭いような3流芸能誌の片隅に載りそうな出来事にも、必ずそれが起こる理由がきちんとあることを、主人公・春瀬キイナ(菅野美穂)が部下の新人刑事・山崎尊(平岡祐太)を連れまわしながら、この3話でも解明していった。
前フリ、事件発生、現場検証、速読によるヒントの発見、及び因果関係証明、解決…とオーソドックスなパターンに則り、物語が進んでいくリズムが心地よく、今期の中では非常に気楽な気分で肩肘張らずに楽しめている作品のひとつだ。(ちなみにもうひとつは必殺仕事人2009/笑) 一見、おっとりしていて頼りないお嬢さん刑事・春瀬キイナ(菅野美穂)が、実は…という隠れヒーローもので、事件が彼女の能力によって解決されていく様はなかなか爽快。

そういえば、少し前のネットの芸能トピックスに、「クールな2枚目に転向?」というような見出しで、このドラマに出演している沢村一樹が取り上げられていた。年末の紅白で一躍時の人(?)となった“セクスィー部長”との比較を楽しんだ記事だったが、確かにこのドラマでの二枚目ぶりは、わざわざ記事にしたくなるほどの存在感を放っている。コメディもOK、こういう渋い役もこなすとなれば、今後ますます幅の広い役者として活躍の場が増えるのではと思うと楽しみだ。(そういえば…このキイナでは“セクスィー常務”こと草刈正雄も出演中じゃないか!)

漫画や小説が原作のドラマが多い中、世界仰天ニュースで扱われるような珍事件・怪事件がネタとはいえ、オリジナル脚本で勝負しているあたりも評価したい。(むさし)

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2009年01月02日

「キイナ〜不可能犯罪捜査官〜」第1〜3話(仲)

全然期待していなかっただけにその出来の良さに驚いている。

ドラマのソースは日テレの仰天ニュースという噂を聞いているが(だから毎話「このドラマは事実から生まれた」というテロップが流れるのだろう)、単なる再現ドラマではなく、練りに練ったシナリオで展開される。播磨倉された伏線、予想の付かない展開、どれも真新しい印象をうけて観ていて楽しい。

主役のキイナ(菅野美穂)の不思議・可愛い子ちゃんキャラもはまっているし、なにより係長役の沢村一樹がいい。彼は昨年NHK[サラリーマンNEO]中ドラマで「セクスィー部長」として大ブレイクしたわけだが、そのイメージを完全払拭する今回の役どころ。3の線から2の線へレーザービームでコンバート。その落差が楽しい。

タイトルからありふれたオカルトトリックものかと思っていたが、なかなか侮れない。ドランクドラゴンの塚地(キイナの元カレという設定)も起用していたりして、遊び心もある。

今クールオススメのドラマの一本だ。肩の力を抜いて楽しめること請け合い。

(仲村英一郎)
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