2009年03月05日

「天地人」第9話(鹿)

今回の演出は非常に良かった(笑)。
阿部寛演じる上杉謙信の最期がメインだったが、圧巻だった。

ただ、「謙信の遺言」の嘘がいただけない。
謙信が遺言を遺したかどうかの真実は所詮ドラマなので、この際どちらでも構わない。

「ついうっかり」景勝を後継者と公言してしまった…と後から発言した妙椿尼が問題なのだ。
しかも、そこになぜ兼続を巻き込むのかが更に理解できない。
数ある武将の中で、なぜ兼続を選んで“嘘”だということをカミングアウトしたのか。

一応武士の妻ともあろう者が3人も集まっているのだから、その間で秘し、ついた嘘なら最後まで…それこそ誰にもさとられず墓場まで持って行くというのが筋だろう。
そういった覚悟もなしに「ついうっかり」あんな大それた嘘をつくな!と言いたい。

無理矢理共犯にされた兼続が、何より気の毒で仕方がない。
彼はこれで主君・景勝に生涯言えぬ隠し事を持ってしまったのだ。

…脚本・小松氏が描きたい「義」というのは、この程度の浅薄なものなのだろうか。(鹿の使番)

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2009年02月23日

「天地人」第8話(鹿)

どうにも演出に馴染めない。
高橋陽一郎は今回で3回連続となるが、古臭い舞台のような印象を受ける。

説得力のある脚本相手ならば、それもある意味斬新な演出と受け取れるかもしれない。
だが浅い時代背景、意味が分からないオリジナルキャラの出演、愛をラブだと勘違いしている脚本、明らかに金がかかっていないと分かるスポットライトと顔面アップの連続…どれを取っても、却ってマイナスイメージを増幅させているとしか思えない。

阿部寛の上杉謙信をはじめとして、吉川晃司の織田信長、北村一輝の上杉景勝など良い役者陣を揃えているだけに、それを生かしきれていないのが非常に残念だ。(鹿の使番)

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2009年02月20日

「天地人」第7話

初陣の最中、味方同士で諍いを起こしてしまい謙信(阿部寛)から、蟄居を命じられた兼続(妻夫木聡)は上田庄の雲洞庵に戻っていた。自信を失い、鬱々と反省の日々を過ごす兼続は、自分を訪れた弟・与七(小泉孝太郎)から母・藤(田中美佐子)の具合が良くないと知らされるのだが、今は会えぬと意地を張る。けれど、やがて危篤の知らせが届く。お藤は兼続が駆けつけるのを待っていたかのように、その手を取り息を引き取った。

第7話では母との永久の別れという出来事が今後の兼続にいったいどれ程の影響を与えるのだろうか、と思わず身構えてしまうほど、実にたっぷりと時間をかけて描いていた。(というか、ほとんどこの出来事のみ。)1年という長いスパンで構成される大河ドラマだからこそできる、贅沢な放送時間の使い方と言えなくもないが…今回は「丁寧」を履き違えて、ただ「ゆっくり」になってしまった間延び感の方が強い。正直退屈だった。視聴者を泣かせようと頑張ったのかもしれないが、泣くという点では、むしろ謙信が直江景綱(宍戸錠)を労って交わした会話の方がずっとじんと響いた。

ちょっと笑ったのは挨拶に参上した直江信綱(山下真司)を見た時に、一瞬浮かんだ景勝(北村一輝)のなんとも複雑な表情。今や初恋の人・お船(常盤貴子)の夫となった人物の登場に心中ざわついてしまったのだろうが…殿という立場はなかなかに辛いもの。お察し申し上げる。(むさし)

「天地人」公式サイト
第7話あらすじ

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2009年02月14日

「天地人」第6話

兼続(妻夫木聡)の初陣の模様を描いた第6話。敵に命乞いをされ動揺するわ、その後、殿・景勝(北村一輝)に叱咤され頑張るも、どうにも奮闘ならず、挙句、景虎(玉山鉄二)の家臣と揉め事を起こすわで、遂には謙信(阿部寛)から上田に帰れと言われてしまう。この優しさと弱さを含めた人間味溢れるところが、言うなれば兼続の個性なのだろうなぁと理解しつつも、やはりこの「普通」っぷりは、主役としてインパクが薄いような気がしてならない。キャラクターの濃い戦国武将たちが活躍する時代の中で、今ひとつ存在が表に出てこなかったのも何となく頷ける。大丈夫だろうか。

さて、この放送の中でヤッターマン、スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ、着信ありなどで知られる映画監督の三池崇史が役者として登場するとニュースになっていた。景虎(玉山鉄二)の家臣・刈安兵庫がその役で、初陣で相手を切れず落ち込む兼続を挑発し、刀を抜く騒ぎにまでなる展開の中で、その演技を楽しませてもらった。なかなか雰囲気のある芝居で本人と知らず見ていたとしても印象に残る存在だった。

そういえば出演役者でもうひとつ話題に上がっていたのが、与六こと加藤清四郎。本日2月14日(土)に新潟の「南魚沼市雪まつり」にゲスト出演する事が決まっているとか。なんと我がイチオシの溝口君も一緒だそうだ…いいなぁ、行きたいなぁ。(むさし)

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第6話あらすじ

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2009年02月04日

「天地人」第4〜5話

第4話「年上の女(ひと)」は兼続(妻夫木聡)とお船(常盤貴子)のやりとりをメインに。先々夫婦になる展開は前もってわかっているだけに、お船が近くに来る度に妙に意識しすぎて挙動不審になる景勝(北村一輝)が可笑しいやら、可哀想やら。ここのトライアングルはどう収拾をつけるのだろうか…興味あるなぁ。
第5話「信長は鬼か」。兼続が信長(吉川晃司)の元へ使者として共をしたエピソードと、その信長を打つべし!と謙信(阿部寛)が蜂起するまでの展開。
吉川晃司版の信長、個人的にはかなり気に入っている。不敵で威圧的。しかし暴君とは最早言えない溢れるカリスマ性。演じる吉川晃司も年齢を重ねてなかなか面白い芝居と存在感を見せるようになったなぁと思った。しばし楽しみたい。
そして一部の方にお待ちかね!の石田佐吉(小栗旬/後の三成)の登場。兼続とは後々友の間柄になる人物ゆえに、その最初のかかわりのシーンに期待を寄せていたが、殆ど暗闇の中での兼続とのやりとりだった為、その「お姿」はあまり堪能できず。しかし小栗旬は、やっぱりこの後はあの髪型にしてしまうのだろうか。変えない方が良かったのに。(苦笑)

後はひたすら回想シーン頼みの子役チェック。4話は「雪上の求婚、アゲイン」にニヤニヤ。やはりアノ場面は“色々な意味”で名場面だと再確認。5話では山頂で義を語る謙信公と並ぶ景勝少年の後ろ姿のみ。顔は拝めず。(むさし)

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第4話あらすじ
第5話あらすじ

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2009年01月19日

「天地人」第3話

各話のサブタイトルが分かりやすくていい。
「五歳の家臣」に始まり「泣き虫、与六」「殿の初恋」来週は「年上の女(ひと)」ときた。「女」に(ひと)というルビをわざわざつけるなど、まるで歌謡曲(笑) ま、この長閑というか、戦国時代ものにしては堅苦しさがないというか…そういうソフトな印象でまずは視聴者を懐柔しようという策だろうか。

そして今回の「殿・景勝(北村一輝)の初恋」とは、後に兼続の妻となるお船(常盤貴子)へのひとめぼれ。もともと人付き合いが苦手で、社交的ではない景勝の、どうしていいかわからないような不器用な様子には思わず笑ってしまうこと数回。およそ戦国武将らしからぬウジウジした人柄を描く場面の連続に、もっと男臭い戦いのドラマを期待する大河ファンには物足りないかもしれないが、実年齢では、まもなく40にもなろうという北村一輝の見事な母性本能直下型の“可愛い”芝居に、かなりの女性は“もっていかれた”のでは?と推測。(というか…私もその一人。)大河において「女性ファン」を味方につける事は結構大事。製作者もよくわかっているなぁ、と。
また謙信のもう一人の養子・景虎(玉山鉄二)の完全無欠ぶりとの対比も面白く、この現時点では「負けている」感じの景勝が後に家臣との絆を深め、いかに武将として成長していくのかを見るのは楽しみだ。(…あ、主人公は兼続だっけ?)

前話終盤で妻夫木聡に交代になるまでをプロローグとするならば、この第3話からがいよいよ本編となる。物語が大きく動き出すには今しばらくの話数がかかりそうだが、景虎役の玉山鉄二始め、常盤貴子、相武紗季、吉瀬美智子らの女優陣も加わって画面全体が華やいできたこともあり、見ごたえのある展開は期待できそうだ。(むさし)

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第3話あらすじ

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2009年01月12日

「天地人」第2話

家族と引き離された寂しさを紛らわす為、何事にも意固地になる与六(加藤清史郎)。ある日、その頑固ぶりを和尚に叱られ食事を抜かれた与六に、喜平次(溝口琢矢)はこっそり握り飯を差し入れようとするが、声をかけた途端に与六の感情が爆発してしまう。
「どうしてわしを呼んだのじゃ。わしは喜平次様の小姓になどなりとうなかったのに!」

うーん清史郎君、名演技。そしてその与六の激情に、呆然と立ち尽くす喜平次の表情がこれまたなんともいい顔で、見とれてしまった。この後、与六は夜の雪の中を自分の家に向かって山を降りるのだが、漸くたどり着いた家では母親に「帰りなさい」と追い返され打ちひしがれる。と、そんなところに殿、もとい喜平次様がお迎えに来ちゃうわけだ。「戻るのじゃ」と言う喜平次に、家来のクセに「もう歩けん。」と拗ねる与六も可愛いが、その言葉におぶってやるとばかりに黙って屈む喜平次の背中がキラキラしていたのは降らせた雪に照明が反射していたからだけではなさそうだ。そして名場面、雪の中での告白…って、そうじゃないのは分かっているが、「与六、この喜平次のそばに居てくれぬか。いつまでもわしの側にいよ!」とは、どう聞いてもプロポーズだろう(笑) ま、それだけこの物語の中核をなす大事なセリフだったわけだが。
さて、ちびっこ評論家としては(…なんだ、そりゃ)、本音を言うと今しばらく与六&喜平次の戯れっぷりを見ていたかったところだが、幼少期もせいぜい今話までが限界とばかりに、この名場面の後、あっさり妻夫木聡に交代してしまった。残念だが仕方がない。

ちなみに雲洞庵の小姓軍団はよくよく見ると皆、出で立ちが細かくて可笑しい。後の泉沢久秀(東幹久)・又五郎はちゃんと鼻の横にほくろをつけていたし、パパイヤ鈴木演じる甘糟景継となる登坂藤丸の髪のボリュームはちゃんと他の子の2倍はあった(笑) (むさし)

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第2話あらすじ

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2009年01月05日

「天地人」第1話

ここ数年来で私が1度も欠かさずに見続けた大河ドラマは実は「利家とまつ」「新選組!」「篤姫」だけなのだが、それでも一応はどの作品も初回、もしくは最初の一ヶ月くらいはちゃんと見てきた。単純に自分にとって面白いかどうかを見定めるためでもあるが、第1話にこだわるのは「子役」が活躍する事が比較的多いから、でもある。極めて個人的な嗜好で恐縮だが。

今回の「天地人」の第1話など、タイトルからして「五歳の家臣」だ。いくら妻夫木聡が童顔でも5歳は無理…ということで当然子役の起用となるが、直江兼続の幼少期・与六を演じた加藤清史郎は泣くも笑うも自由自在というような役者ぶりでなかなかの芸達者。第1話はわずか5歳にして喜平次(後の上杉景勝)の家臣になるべく家族から引き離される「別れ」がメインテーマだっただけに子役とは言えその役割は大きいが、視聴者を次回へと引き付けておかなければならない大切な役割をきちんと果たせていた。そしてもう一人。景勝の少年期・喜平次を演じた溝口琢矢が、これまたいい。「義経」や「新選組!!」で池松壮亮を使った時もNHKは子役チョイスのセンスがいいなぁと思ったが、それに次ぐヒットだ(個人的にね)。寡黙でありながら内に秘めた熱さを垣間見せる繊細な役どころをきちんと表現していたし、おそらくこの先の北村一輝へのバトンタッチもスムーズではないだろうか。

さて、そういった子役達を中心とした場面展開で主人公・直江兼続がなぜ上杉景勝の家臣として育てられたかを描いた初回だったが、(初回にしては)時代背景や登場人物の説明に時間を割き過ぎることなく(そのあたりは適度にセリフの中に織り込んでいた)、退屈することなく75分を見終わった。「大人組」の中では上杉謙信役の阿部寛に圧倒的な存在感を感じたが、まだまだ序盤だ。これから続々登場する魅力的な俳優たちの熱演が楽しみでもある。
昨年の「篤姫」同様に1年間楽しめるドラマになると嬉しい。
(むさし)

原作 火坂雅志
脚本 小松江里子 (どんど晴れ、若葉のころ など)
音楽 大島ミチル (ショムニ、純情きらり、ごくせん など)

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●第1話あらすじ


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