2008年12月28日

秋ドラマ最終回〜「チーム・バチスタの栄光」

全体的に「ゆるい」という感覚のまま終了してしまった「チーム・バチスタの栄光」。確かに原作を変えて、犯人が一人ではないらしいということになった中盤以降からは、推理的な要素も手伝って展開が少々気になりはしたが、そうやって引っ張った割には結末にインパクトが無さ過ぎた。
仲村トオルや宮川大輔などは役者として存在感のある芝居をしていて面白かったのだが、一方、主演の伊藤淳史はいまひとつ。役柄やおそらく本人から滲み出る優しさも、このドラマにおいては中途半端なヒューマニズムを打ち出すに過ぎず、むしろ邪魔だった気がする。

そもそも「犯人」が何人も現れてしまったのが、かえって衝撃度を薄めてしまった要因じゃないだろうかと思う。2時間モノや映画の尺なら、そうやって次々に真実が翻る展開はむしろスピード感も出て効果的かもしれないが 連ドラスタイルではその速度を維持するのは難しい。

注意:以下ネタバレ!

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2008年12月06日

「チーム・バチスタの栄光」第8話

連続術死が氷室(城田優)の犯行だったという結論に達した直後、彼はビルの屋上から転落し命を落とした。が、彼の残した「術死は続く。これからも」という言葉が大きな波紋となる。事実、最初の術死・ケース27については氷室の犯行には成り得ない状況もあり、田口(伊藤淳史)や白鳥(仲村トオル)は、他のスタッフへの聞き取りを強化していった。そんな中、桐生(伊原剛志)はチームを解散、自身もメスを置く決意をする。義弟の鳴海(宮川大輔)は強行に反対するが、逆に「お前はもう必要ではない。」と引導を渡されてしまう。この兄弟の未だ推し量れない因果関係、ケース27の患者の悪評、臨床工学技師の羽場(戸田昌宏)への疑惑、動脈確保に手間取った第二助手酒井への疑惑…真実を突き止めるための状況はいよいよ混迷をきたす。
…という感じで、ヒューマンドラマのテイストが強かったドラマ前半期に比べ、ようやくサスペンス色が出てきたこのドラマ、スタートの数回で取りこぼした視聴者がいるとすればこのエンジンのかかりの遅さがちょっと勿体無い気がする。私もまた、第8話にしてやっと次週の展開が気になったくらいで…。

さて別談だが、映画版第2弾が決定したようだ。「ジェネラル・ルージュの凱旋」(原作でいう第3シリーズ)というタイトルで竹内結子と阿部寛の主役コンビ、ならびに監督の中村義洋は続投、そして切れ者で冷徹無情な救急救命医・速水役に堺雅人がキャスティングされた。正直、田口役を女性に置き換えた映画版はあまり興味がなかったのだが、このキャストなら見てもいいかな…とちょっと思ってしまった(笑)
公開は来年3月7日。この際、原作・映画・ドラマと色々比べてみるのも面白いかもしれない。(むさし)
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2008年11月26日

「チーム・バチスタの栄光」第7話

3話に続き、以降もバチスタ手術における不可解な連続術死の原因をつきとめるために厚労省役人の白鳥〈仲村トオル〉と、同病院の心療内科医の田口(伊藤淳史)は互いに反発しながらも院内調査を進めていたが、あくまで事故・偶然であって欲しい田口の願いとは裏腹に、色々な状況証拠から、まもなくそれが「事件」である可能性が否定できなくなる。物語は「犯人探し」をメインにシフトする。
前回6話のラストで氷室(城田優)が、心臓を再鼓動させる手術器具に細工をして、それにより患者を死に至らしめた事実が発覚した。しかし、その時点でまだ6話。これで終わるには後が長すぎる…と、思ったらやはりもうひと仕掛けされていた。
「全員僕が殺したなんて、誰が言った?」
氷室はこれからも術死が続くだろうと言う意味深な言葉を残し逃走してしまった。

続く今回7話では、その氷室がビルの屋上から転落し死亡。追い詰められた氷室が自殺を図ったという見方がされる中、直前まで氷室を説得し続けた田口には疑問が残る。自分を待つと約束した氷室が飛び降りるはずがない、そして地面に横たわる氷室の指先部分に残る「N」のような文字…田口はこの転落を真犯人による殺人ではと疑うのだった。

「原作とは違う結末」という文句でPRされていたドラマだが…なるほど、患者以外の死亡者が出るとはびっくりだ。ちょっと気に入っていたキャラクターだっただけに個人的には残念なんだが、でもそういう事にしないと真犯人を知っているらしい彼の証言で事件は一気に解明されてしまうわけで、残りの話数を稼ぐ為には仕方ない設定か…ちょっと安易な気もするけどなぁ。
相変わらず伊藤淳史の田口役にイメージの違和感を感じつつも、結末をどう変えるのかという興味で(ここまで見続けてしまったし…)彼らの謎解きに付き合おうと思う。(むさし)
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2008年11月13日

「チーム・バチスタの栄光」雑感

ここまで観てきたところで、雑感を少々。

このドラマで一番違和感を覚えるのは、連ドラ初主演となった伊藤淳史のキャラクター設定だ。あまりにお人好しすぎる(すぐに泣いちゃうし)。心療内科のドクターが、あれほど内面を外に出しすぎるはずはない。それではそもそも仕事にならない。心療内科のドクターは、人情家であると同時に冷徹な面を合わせ持たねばならないはず。今回のキャラクター設定は、まるで電車男が田口公平になったような印象を受ける。これは伊藤の演技の問題ではなく、演出の問題だろうが、それにしても非常に残念。

対照的に、良い味を出しているのが、仲村トオル。いつも人を小馬鹿にする毒舌家でありつつも、実は頭脳明晰で優秀な厚労省官僚・白鳥をうまく演じている。白鳥はストーリーを引っ張っていく存在であるから、まさに適任。ベストキャスティングだ。

ストーリー展開は、かなり間延びしたものになっている。本来はサスペンスものであるはずが、各登場人物を掘りさげて描くことにやや重点が置かれすぎなせいだと思う。そのせいで、のんべんだらり感が否めない。その意味でバランスがうまくとれていなくて居心地が悪い。サスペンスならもっとサスペンス要素に比重を置くべきだ。

今は最終話まで視聴するかどうかの瀬戸際。もしこの調子が続くならリタイアの可能性もでてきた。
(仲村英一郎)
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2008年11月02日

「チーム・バチスタの栄光」第3話

拡張型心筋症に対する手術術式・通称「バチスタ手術」。難易度が高く成功率が約6割程度と言われる手術だが、天才外科医の桐生(伊原剛志)は、彼が率いる精鋭メンバーと共に、これまでの症例において全てを成功させてきた。ところがある日を境に術死が連続して起こるようになった。原因は何か。単なる偶然か、事故か、或いは殺人か。その調査を厚労省の役人と共にするよう院長直々に指示された男が主人公・万年窓際神経内科医の田口公平(伊藤淳史)だ。争い事は苦手でおっとりとした田口が、破天荒な役人・白鳥圭輔(仲村トオル)の強引なやり口に翻弄されながら、次第に真実を突き止めていく物語。

そもそも2時間の映画でストーリーは紹介できるボリュームの作品だ。それを1クール分として引っ張るためには、それぞれに登場する人物をより詳しく描くエピソードの挿入も必要だろう。今回は麻酔医・氷室(城田優)のあまりにも多忙な1日を描き、その「手術室の奴隷」っぷりに同情した視聴者も多いのでは。食事も満足に摂れない氷室の忙しさを見かねた田口が、彼を自宅に無理矢理招いて夕飯をごちそうするのだが、その食事が美味しいと素直に感謝している氷室のキャラクターは少々意外で、正直言って可愛いとすら思ったほど。日頃のクールで明晰なイメージとのギャップが余計にそう感じさせたのだろうが、こういったシーンが描けるのは長丁場のドラマだからこその良さでもあると思う。しかしながら一方で、一人一人のバックボーンを見せ過ぎてしまうことが、ヒューマンドラマならいざ知らず「サスペンス」の部分で邪魔にならないだろうか、という不安もある。

白鳥役の仲村トオルはなかなか適役だと思うのだが、それでもまだ大人しい。今後の脚本頼みでもあるが、小説のように舌戦で強引に論破するようなシーンをもっともっと見たい。(むさし)
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2008年10月23日

「チーム・バチスタの栄光」第1〜2話

原作は海堂尊のベストセラー。まずは原作本がヒットし、それが映画化され、そして今回ドラマとなった訳だが、この順による展開は、結構賛否が両極に分かれやすい。何せ多数の読者が持つキャラクターのイメージと、さらに映画でのキャストによるイメージが既にあるのだ。これを踏まえてなおドラマとして成功するには、それを越えるか、または、まったく別のオリジナリティに溢れたキャラクターを役者が作りだし、視聴者や読者を納得させなければいけないのだから。その意味で今回のキャストはどうだろうと、そんな視点でドラマを見た。

まず映画版では阿部寛だった白鳥を仲村トオルが演じている。阿部特有のアクの強さは無いものの、こちらはのびのびと役を打ち出してきている。全体の中で浮いている感じが、役そのものと同じでいい。
一方、相方を務める田口先生、映画での「女性」という設定変更が個人的には不満だったので、男性医師に戻してくれたのはよかった。ただ演ずる伊藤淳史がいまひとつ「いい人」過ぎで物足りない。物腰が柔らかく、受け身で、丁寧で親切で…というイメージは悪くないが、原作から感じ取れたような、どこか飄々としていて、さりげない強かさのようなニュアンスがあるといいのだが、どうだろう。
その他のチーム・バチスタメンバーは、桐生に伊原剛志、桐生の義理の弟で、病理医・鳴海が宮川大介、シバトラに続いて二連投。麻酔医・氷室に城田優、鶴見辰吾、鈴木裕樹、戸田昌宏、釈由美子など。バランスよくキャスティングされているとは思うが、まだ個々に目立つ登場シーンもないので、追々チェックしてみようかと思っている。(むさし)
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2008年10月16日

「チーム・バチスタの栄光」第1話

人気小説をドラマ化したもの。
原作が面白いと聞き楽しみにしていたのだが、早々とその期待を裏切られることとなった。

全体的にテンポが悪く、手術シーンが入っているにも関わらず地味な印象。
中途半端な感動シーンでは、盛り上がるどころか逆に冷めてしまった。
”医療ミスか、殺人か”というミステリーとしてのスリルも薄く、次回も見たいとは思わなかった。
登場人物たちも個性が弱く、印象に残ったのは仲村トオルぐらいだ。

原作が台無しになってしまっていて、残念だった。
これでは栄光を掴むのは難しいのでは…。
(緋炎)

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posted by 緋炎 at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | チーム・バチスタの栄光 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする