2008年10月19日

「上海タイフーン」第6話(最終回)

「CHERRY DRAGON」というオリジナルブランドを立ち上げた美鈴(木村多江)達はさっそく上海のデパートやショップに売り込みに回るが、取り合ってくれるところが見つからない。それでは、と事務所兼作業場としていた場所をブティックとして改装し開店させるのだが、それでも客は来ずに大きな壁にぶち当たる。PRの方法に悩んでいた折に、黄琳(林丹丹)の言葉がヒントをもたらす。それは「上海コレクション」に出ること。無名のブランドがエントリーするには相当のコネも必要で、無謀な思い付きだったが、曹飛(ピーター・ホー)の協力でそのチャンスを掴むことができた。上海コレクション当日の縫製工場のストライキ、ステージ上でのアクシデントなど最後までハプニングが続くが、彼女達はブランドのPRを成功させた。
数年後、CHERRY DRAGONは成功を遂げ、大きく発展していた。曹飛と結婚し、ブランドの社長となった美鈴が娘を連れて3人で富士吉田へ里帰りする幸福な場面で締め括られる。

これまでの展開では主人公・美鈴と曹飛との恋愛模様は殆ど触れられず、当初は対立関係にあった二人が、やがて理解しあう程度に収めるものかと思いきや、最終回に来て一気に恋愛モードに突入した。このあたりが、それまでのストーリーが「仕事」部分にウェイトを置いていたために少々強引な感じではあった。とは言え、全般的に前向きに力強く頑張る女性の姿を中心に描くことにブレはなく、その中に家族や友人との絆をエッセンスとして絡めながら、すっきりと後味よくまとめた作品となった。(むさし)
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2008年10月13日

「上海タイフーン」 第3〜5話

全6話というのは、通常の民放局クールで言うとほぼ半分強程度のボリュームだ。ゆえに物語の設定や人物説明も、のんびりしているとそれだけで本筋に割く時間が減ってしまうわけで、だからテンポよく展開し、かつ人物描写も“それなりに”厚みを出すためには、やはり作り手の(主に脚本)の力量が重要になってくると思うのだが、その点でこのドラマはかなりバランスが良い。

日本での仕事に行き詰まった主人公・美鈴(木村多江)は、心機一転、海外での起業を夢見て、上海へやってきたのだが、それまでのプライドと過剰なまでの自信が災いし、あっけなく挫折する。第1〜2話では視聴者から反感を買ってしまうのではと心配するほど傲慢な女性として登場したが、続く3〜5話では、現地で働く日本人女性・三井香(松下由樹)や遠野麻里(MEGUMI)、また上海の青年投資家・曹飛(ピーター・ホー)達との関わりや、10年前失踪した父親(古谷一行)らとの再会を通して、心境が大きく変化していく様子が描かれ、おそらく見ている側も知らぬ間に彼女に共感し、またバイタリティ溢れる生き方に引き込まれていったのではないだろうか。土地開発の煽りで香が経営するフラワーショップを失った後、美鈴が彼女や麻里を誘って、上海で若い女性向けのファッションを提案したいと起業するくだりは、少々簡単に成功しすぎな気もしたが、洋服の試作品が出来て里弄(リーロン)の住民たちと共にそれを喜ぶ場面は、それでも素朴な幸福感と昂揚感が伝わってきて楽しめた。

ちなみにこのドラマでは麻里の存在がいい。演じるMEGUMIの芝居も非常に好感が持てるナチュラルさだ。ドラマの中の事とはいえ、麻里のような人物ともしも海外で出会えたとしたら、或いはその土地での生き方がぐっと大胆になるかもしれないと思えるような魅力的なキャラクターだ。
次回が最終回。サクセスストーリーならではの「甘さ」には目を瞑るとして、気分が明るくなる爽やかなラストを期待。(むさし)
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2008年09月21日

「上海タイフーン」 第1〜2話

「ガリレオ」や「CHANGE」などで勢いのある福田靖の脚本と知って、興味を持ったNHKの土曜9時のドラマだ。この枠では、これまでも「フルスィング」や「トップセールス」など、困難や試練を乗り越えて、力強く生きていく主人公の生き様をストレートに描いたドラマが続いたが、今回もまた発展めざましい中国で人生の再起を図ろうと奮闘するヒロインが登場する。

主人公・野村美鈴(木村多江)はアパレルメーカーで営業チーフという責務を担って活躍していたが、販売市場として展開を予定している上海での視察中のトラブルが元で、会社を辞めてしまう。自らの仕事の能力には自信のある美鈴だったが、その過剰な自惚れが災いして再就職も思うように決まらず、また同じ頃、交際していた恋人からも別れを切り出されるなど急降下な人生を味わう中で、ふと目にした記事「上海で活躍する日本人企業家」に触発されて、突然上海へ渡航するところまでが第一話。なんともまぁ無鉄砲な主人公で、またどうすりゃそこまで思い上がれるんだ、とツッコミたくなるほど傲慢な女性役を、どちらかといえば幸薄い控えめな役が似合う木村多江が演じているところに違和感を感じつつも、そのスピード感に圧倒されて最後までみてしまった。(続く第2話では、案の定、その見込みがいかに甘かったかという現実を思い知らされるのだが…)

この美鈴の「傲慢」さは、これからの彼女が上海の街で成長し、活躍していく様を効果的に見せるための演出だろうか。残る4話でどこまで丁寧に描けるのかがポイントだと思うが、最後は視聴者がこの美鈴の生き方に何時の間にか共感していた、というような筋運びを期待したい。
ちなみに背景として描かれている超近代化された上海の街並みと、ビルの谷間に力強く生き残る里弄(リーロン)と呼ばれる長屋町とのコントラストも面白い。その新旧混在した不思議なパワーに溢れた今の中国をこのドラマで垣間見るのもドラマの楽しみのひとつになりそうだ。
出演はこの他に上海の若い投資家役のピーター・ホー、松下由樹、林丹丹、MEGUMIなど。(むさし)
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「太陽と海の教室」 第8〜9話

自殺願望のあるクラスメイトを放っておけなかったハチこと田幡八朗(濱田岳)は、結局その彼女の暴走に巻き込まれ、プレジャーボートで沖合いに流された挙句に死んでしまう。終盤に来て唐突とも言える悲劇的な展開は、狙い過ぎな気がしているが、ただその中でハチ役の濱田岳の役作りに少々感じ入るものがあったのでひとこと。
若手の役者の全てそうだとが言わないが、その芝居の実力は単に脚本に書かれているセリフをテンションの上げ下げのみで表現する程度の薄っぺらいものが多いと思っていた。ところが今回の濱田岳からは、それだけではない“作りこみ”が伝わってくる。メンバーの中では「ピエロ的」な存在であることを、少々情けない風体と、優しくも飄々とした独特のセリフ廻しでもって工夫して演じているのだが、これがかなり印象に残るのだ。多分その他の役は誰がやってもさほど変わらないと思えるし、例えば数年後に誰が演じていたかを思い出そうとしても出来ないだろうが、このハチ役だけはそれが濱田だったと覚えていられるような気がする。ちなみに彼を最初に見たのは数年前の金八先生の第7シリーズ。その時も同じように「お調子者」の役だったが、それともまた表現方法が違うあたりに彼の実力が垣間見られるのではないだろうか。いわゆるイケメンでもなく、主役を張るタイプではないかもしれないが、バイプレイヤーとして息の長い役者でい続けて欲しいと期待している。(むさし)
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2008年09月16日

キャットストリート

NHKのドラマ8・第三弾として登場したのがこの「キャットストリート」。不登校の子供たちが集まるフリースクールを舞台に、そこでの出会いや友情を通して、立ち止まったままだった自分の人生の次の一歩を踏み出していく少年少女たちを描くドラマだ。原作は「花より男子」の神尾葉子。ティーンエイジをメインの視聴者層として位置づけているこのドラマ枠の狙いには相応な内容だと思う。

10歳の時から7年間ひきこもりを続けていた主人公恵都(けいと)に谷村美月。彼女を自らが経営するフリースクールへ誘ったのが、スクール長の森口(生瀬勝久)で、そこで出会う生徒役に勝地涼、木村了、黒川智花といったキャストを揃えた。
物語は、それぞれの若者が抱える過去のトラウマを互いへの友情という絆によって少しずつ克服し、そして自信を取り戻し殻を破っていくという比較的オーソドックスな展開。「ひきこもり・不登校」という状況が今や珍しい事ではなくなっている昨今では、その設定もあまりセンセーショナルには感じられず、果たしてリアル世代の関心を呼ぶだろうか、と思わなくもないが…小細工せずに、まっすぐなメッセージをドラマに込めている姿勢はNHKらしいと言うべきか。

全6回の折り返しに来て、ようやく恵都が自分の能力、自分のやりたいこと(=女優として芝居をすること)を意識し始めて、そこへかつてのライバルの登場もあり、先の展開が少し楽しみになってきた。(むさし)
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2008年08月31日

夏クールドラマ ざっくり感想編

今期のドラマは全般的に低調。幸か不幸かオリンピック放映の影に隠れてその低調ぶりも、あまり目立っていない気はするが、どの作品も存在感が薄く、次週を楽しみに出来るものがないのが残念。これから終盤に向けて巻き返してくるドラマが出てくるとも思えないが…それでも若干の期待を残しつつ取りあえずここまでチェックしてきたドラマについてざっくりと(ばっさりと?)感想を。

≪INDEX≫ 
●太陽と海の教室 ●あんどーなつ ●シバトラ〜童顔刑事・柴田竹虎 ●学校じゃ教えられない ●ゴンゾウ〜伝説の刑事 ●正義の味方 ●四つの嘘 ●コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命

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2008年08月14日

「学校じゃ教えられない!」第5話

社交ダンス部の部長、見城瞳(朝倉あき)が倒れてしまう。彼女は数年前に他界した母親に替わって家族の面倒を一人でみていたのだが、ここへきて勉強や部活と家事との両立に無理がきてしまったのだ。そんな状況が発覚し周りの友人達が「助け合おうぜ〜」と友情を深める話だったが…これとほぼ同じ内容の話が数回前の「太陽と海の…」でもあったような気がする。ま、いいけど。
そんなことより、このドラマにおける「社交ダンス」の扱いは酷い。今話でも社交ダンスの大会に出場するというシチュエーションでありながら、あっさり遅刻して棄権となった挙句、出場できなかったからと、いきなり会場の外で5組の部員達がステップを踏み始めるのだが、大会が終わって出てきた出場者達がそれを見て拍手を送るという驚くべき展開なのだ。とても拍手が沸き起こるような感動的な状況でも、またお世辞にも(素人目にも)彼らのステップが素晴らしい訳じゃないのに。どうやら「社交ダンス」があくまで設定のみで「小道具扱い」らしいことは分かってきたが…あまりにも中途半端すぎて見苦しい。(むさし)
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「太陽と海の教室」第4話

ピアノの才能で有名音大への推薦を取らせようと躍起になる学校に対して、反発とプレッシャーから逃げ出そうとする生徒の話を中心に、ビーチバレーという夏ならではの湘南アイテムと主要メンバーの恋愛模様を絡めて展開した第4話。
確かに北乃きいは可愛いし谷村美月もキレイだ。今回登場したピアノマン・三崎クン(中村優一)もいい感じのイケメンだが…もう、ただそれだけ。前回も書いたが内容が浅い。ドラマのタイトルから連想する適当なお題を集めて(今回は「進学」「恋」「ビーチバレー」か?)、一話を構成しているが、どうにも雑で無理矢理こじつけている感じなのだ。櫻井(織田)が三崎(中村)にピアノに対する自分の気持ちを見つめ直させる為に崖にピアノを運び、そこで弾かせるのだが「何で海でピアノ?」という部分のセリフにまるで説得力がなかった。だいたいいくらドラマとは言え、グランドピアノを湿気や潮風あふれる海辺の崖っぷちにセッティングするなんて無謀だろう(苦笑)。最近のドラマは未成年の喫煙や飲酒シーンがあるだけで、エンドロールにいちいち「注意書き」を流す親切ぶりだが、これこそ「海にグランドピアノを持って行くのはいくのはやめましょう」と流すべきだったりして。
高校を舞台に思春期の彼らをメインに据えている時点で、そもそも世代の違う私が見て共感したり、ワクワクすることは正直ないとは思っていたが…ぼちぼち限界か。(むさし)
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2008年08月11日

「学校じゃ教えられない!」第1話〜4話

元女子校だった私立高校に入学してきた男子5人と、ひと癖もふた癖もある女子5人と、その彼らを社交ダンス部員として強引に引き込んで「青春しようよ!」と張り切る教師の物語。
同じ高校生を扱った月9とは同じ学園ものとは言え、性や恋愛のことで頭がいっぱいの思春期ど真ん中な彼らが繰り広げる内容は、もっと幼い感じで展開する。しかしながらこのドラマ、明るい学園コメディにしたいのか、またその中で扱う「社交ダンス」はあくまで飾りなのか、それとも今後その活動をメインにしていきたいのか、或いは生徒一人一人の抱える問題を解決する熱血モノにしたいのか…はたまたどれもこれも混ぜ込みたいのか正直言ってまったく伝わって来ない。男子生徒がスッ裸で廊下を駆け回るドタバタシーンがある一方で、女子生徒の妊娠・中絶や家庭内暴力に悩む生徒の話があったり、自殺騒動など、重い設定を絡めてくるなどトーンにもかなりのバラつきがあるのだが、その結末も甘く中途半端だ。そんな中で深田恭子が明るく、また性にもあっけらかんとしたディズニーおたくの教師役を熱演してはいるが、噛み合わず浮いてしまっていているのが残念。生徒役のメンバー達の芝居も、お世辞にも上手いとは言えず、かなり足を引っ張っている状態でこれまたお粗末。かつて(本当にかつて)中山美穂や木村一八で展開した「毎度おさわがせします」のような、単純なC調コメディを勝手に想像していた私の先入観にも問題はあるが、方向性が見えず先行きの不安なドラマだ。(むさし)
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「太陽と海の教室」第1話〜3話

CHANGEの後、何の特番も挿まずいきなりスタートした月9「太陽と海の教室」。幾らオリンピック放映のスケジュール優先の折とは言え、あまりにもPR時間が少なかったのではないだろうか。新ドラマが始まるまでにあまり間を持たせ過ぎるのも、狙いの外れた期待が募る危険もあるから得策だとは思わないが、それにしても今回はさすがに酷だと思ってしまった。
内容は織田裕二が熱血高校教師役を演じる学園もの。冷めたエリート高校生VS熱血教師というシチュエーションにはまったく新鮮味がないし、またその舞台が湘南というのも「季節柄いい感じでしょ?」という安易さを感じずにはいられない。取りあえず3話までを見てみたが、今のところはいつものように、織田裕二が生徒のピンチに颯爽と、或いは飄々と現れて何だかんだで助けるヒーロー役を楽しんでるだけのように思える。国際派の超エリートだった櫻井(織田)が、偶然、仕事先のアフリカで内紛などの過酷な状況下にある子供達と触れあい、ビビビッときて、その現地の子供達のために教師になった…なんてヒューマニズムたっぷりの設定は、いかにも彼が好みそうな感じだ。せっかく女子生徒役に谷村美月や北乃きい、吉高由里子ら若手では注目度の高い役者を擁し、また男子も岡田将生、山本裕典、鍵本輝や濱田学&冨浦智嗣の金八組などバラエティに富んだ面子で組んでいるのだから、もう少し深みのある内容にして、彼らの芝居力を生かしても良さそうなものだ。それとも、そのあたりは後半で期待してもいいのだろうか。(むさし)
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2008年07月28日

「ちりとてちん」外伝〜まいご3兄弟〜

今春3月に終了したNHKの朝ドラ「ちりとてちん」は、福井出身のヒロインが上方落語に出会い、プロの噺家を目指す物語。個人的に落語が好きだという単純な理由から見始めたのだが、見事にハマり、半年間主人公の若狭(貫地谷しほり)始め、4人の兄弟弟子達の奮闘や葛藤、家族の絆に泣いてそして笑った。視聴率こそ奮わなかったものの、その後発売されたDVD-BOXの売れ行きは好調だし、局の主催したイベントが大盛況だったことからも、数字とは関係なくいかに作品として支持を受けていたかが分かるというものだ。今回の「外伝」はそんなファンの声に応えて実現化。かつて「ちゅらさん」が朝ドラ枠を越えてシリーズ化したのは記憶にも新しいが、純粋に「スピンオフ」という形で制作されるのは朝ドラ史上初らしい。当初は近畿ローカル局のみでの放送予定が、抗議にも近い要望が集まり全国放送が決定したとか。
…という情報を限りなく最近知ったばかりで危うく見逃す所だったが、日曜の午前中にしっかり楽しませてもらった。

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2008年07月22日

「あんど〜なつ」

TBSの月8は、おそらく50代以降を中心とした世代をターゲットに、水戸黄門などを中心に、冒険味は少ないが、かなり安定した娯楽作品を提供し続けている枠で、地味ながら名作が多いのも特徴だ。
今回は「ちりとてちん」から主役3連投の貫地谷しほりをヒロインに浅草の和菓子屋を舞台にした人情もの「あんど〜なつ」。ヒロイン安藤奈津(貫地谷しほり)が修行する和菓子屋・満月堂のおかみに風吹ジュン、親方に國村隼、弟子職人に尾美としのりなど、まぁ崩れようのないキャスティングで、そこに若手ながらも芝居がぶれないと評判の貫地谷と来ているわけだから、安心して見られる作品になるのは間違いないと思う。
第1話は三社祭の世話役を任された履物屋の若旦那(林家正蔵)が、祭りの夜に急逝した父の死を隠しつつその仕事を全うしお涙を誘う“ベタ”の王道的な展開だったが、実にしっかりとツボを押さえて気持ちよく泣かせてくれるまとめ方だった。また第2話はほおずき市を背景に、満月堂では作っていなかった「ほおずき」の菓子を余命短い父に食べさせたいと訊ねてくる婦人に心を動かされ、なんとかできないかと奈津が奮闘するエピソード。
貫地谷はこれまでの役柄に比べるとやや抑えめな感じだが、一生懸命に修行に励む奈津の姿は視聴者層(中高年のお父さん達?)にはウケが良さそうだ。また浅草の風物詩を取り込み季節感豊かに物語を綴っているのもこの時期にはもってこい。ハラハラドキドキの連続モノというテイストではないので、どこかで1度見てみるのもいいのでは。そうそう、芸術的な和菓子を見る事ができるのも楽しみのひとつ。(むさし)
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